くるくるごはん804って?

福井県初
移動子ども食堂 くるくるごはん804(はちまるよん)は、おなかをすかせた子どものいる所へどこへでも出向く、福井県初の移動式の子ども食堂です。

移動式
子ども食堂は、子どもが歩いて来れる範囲、つまり小学校区に1カ所以上あるのが理想です。2022年8月末時点で福井県福井市には11カ所の子ども食堂がありますが、福井市全域はカバーできません。そこで、くるくるごはん804は食材をもって各地域に出向き、ごはんをつくりその日だけの即席の子ども食堂を開催します。当初はお弁当をつくり、お弁当を持って各地域へ出向くスタイルの移動子ども食堂を目指していました。しかし、お弁当を配達するには調理場所の営業許可が必要と知りました。営業許可の基準にあったキッチンを作る、または借りる資金力は、現在のくるくるごはん804にはありません。そこで、各地域の調理場所があるところへ食材を持って行き、そこでごはんをつくり、食べるスタイルに変更しました。

会場の募集
くるくるごはん804では、開催する場所を募集しています。調理ができるキッチンがあればどこへでも行きます。例えば、公民館や地区の集会所、個人のお宅です。また気候が良ければ企業の空き地、駐車場など野外でも気持ちがいいですね。火が使え水道があれば開催できます。地域の方にご協力いただくことにより、地域の子どもたちが安心して参加することができます。

参加者
2012年に東京都大田区で始まったこども食堂は当初より「地域交流拠点」と「子どもの貧困対策」の2点を目的としています。”子どもが一人でも来ていいんだよ。”というメッセージをこめ「こども食堂」という名称になったそうです。くるくるごはん804も、子ども一人でも、大人一人でも、誰でも参加することができます。コロナ禍で人との接触を避けるようになってしまったこの数年、特に子どもの育つ環境は大変窮屈なものになってしまいました。子ども同士や家族ではない多様な大人との出会いや交流、その中で無条件に認められ、楽しく育つ環境が子どもには特に必要だと考えています。子ども食堂は食事があることで、誰もが気軽に立ち寄れ自然と交流が生まれる居場所です。まさに今、子ども食堂が必要な状況だと言えるでしょう。くるくるごはん804は移動式のため、決まった地域には根差しませんが、どこででも開催することができます。今、こども食堂への関心が高まっており、各地域でその地域の人たちによるこども食堂の計画もあるかと思います。しかしこども食堂を立ち上げることはなかなかハードルが高いかもしれません。そんな時にも、くるくるごはん804を利用していただきたいと思います。

活動資金
くるくるごはん804の活動資金は、助成金への応募や皆さまからの寄付で賄います。お金だけでなく食材、ボランティアも随時受け付けています。皆さまからのご支援ご協力により、継続して子どもたちにごはんを届けることができます。

テーマソング「くるくるごはんの歌」「こんにちはブギウギ
くるくるごはん804の開催を地域の皆さんに知らせるため、また、たくさんの人にくるくるごはん804を知ってもらうため、テーマソング「くるくるごはんの歌」を作りました。どこからか「くるくるごはんの歌」が聞こえたら、ぜひ歌の方へ足を運んでください。そこでごはんをつくって皆さんを待っています。
2023年、調子に乗って(笑)2曲目「こんにちはブギウギ」を作りました。知らない場所にごはんを食べに来てくれる勇気、嬉しいなーと思いました。初めての場所に行くことや、初めての人と喋ること、初めてすることは勇気がいるかもしれません。でも、その勇気が笑顔につながることもある!この歌を聞いて、チャレンジを楽しみにしてもらえたら嬉しいです。ぜひ、くるくるごはん804のInstagramやYouTubeで聞いてみてください。

運営スタッフ
運営スタッフは、仕事や介護、家事の空いた時間をやりくりしそれぞれが好きなことを活かして活動しています。みんなのやりたい!を持ち寄ればいろんなことができちゃいます。スタッフにとってもくるくるごはん804は笑い声が絶えない楽しい時間です。

2022年11月~2023年3月
立ち上げ当初の2022年11月から3月までは月1回のペースで開催しました。(1月は2回開催)
光陽にある医療生協 組合員ルーム「だん・だん」をお借りして4回、光陽地区以外の公民館で2回行いました。
 出向いた地区:足羽、文殊
光陽で何度か開催するうち、ごはんを食べに来てくれる子どもたちから、次はいつ?と聞かれるようになり、他の地区で開催すると光陽地区での開催がなくなってしまうことに申し訳ないなと思っていました。そこで、2023年4月からは、「だん・だん」で毎月1回開催し、それ以外に他の地域へも出向き開催することにしました。年間回数が増えるので、より多くの人にごはんを届けることができます。

2023年度(2023.4.1~2024.3.31)
医療生協組合員ルーム「だん・だん」で毎月1回 計12回、他の地区では8回(6月から月1回のペース、1・2月は雪の季節のためお休み)
合計20回開催しました。延べ845人(うち子ども497人)の参加者がありました。皆様からのご寄付、食材提供、ボランティアにより継続できています。誠にありがとうございます。ほぼ毎回、準備する食事数が完食になります。「だん・だん」では開始時間の30分以上前から子どもたちが集まり、軒下で遊んでオープンを待っています。子どもの参加数が大人を上回り、子ども同士で友達を誘って来てくれている様子をみると、とても嬉しいです。また「だん・だん」では光陽地区の子どもだけでなく、他の地区からも親子や家族の参加があります。その方たちの地区へ今後出向けたらと思っていますし、もっともっといたる所に「こども食堂」ができたらと思います。
 出向いた地区:社西、美山、清水東、文殊、清水西、西方、城東